”立春” 当日(2/4)期間(2/4〜2/18)
立春は新暦の2月4日頃で、太陽の黄経が315度を通過する日。節分の翌日にあたり、暦上ではこの日から立夏の前日までが春。立春をもって、小寒から大寒までの「寒の内」に別れを告げ、寒が明ける。「春立つ」とはいえ、現実には雪が最も深く積もり、寒さも極みの頃で、実感はなお晩冬。北国は、さっポリ雪まつりや、秋田県横手のかまくら(雪まつり)、蔵王の樹氷祭りなどの行われる時期で、まだ雪や氷の季節の只中。立春は、旧暦の1月1日頃にあたる。日本では新暦のお正月が一般的だが、中国では春節、ベトナムでは「テト・グェン・タン」と呼ぶ旧正月を祝う。立春が過ぎても、なお「余寒」や「春寒」の日が繰り返し、時に「冴え返る」寒い日も訪れる。しかし、昼間の時間が最も短い冬至から1ヶ月を過ぎており、俄に強まった日射しと日ごとに伸びる日脚に「光の春」を感じるようになる。東京の2月中旬の晴天日の日射量は、12月の1.7倍にも増加し、昼間の時間は1時間以上も長くなっている。平均気温が上昇に転じる日は、東京が2月4日、大阪が2月5日となっていて、確かに立春付近で寒さの底に別れを告げ、「気温の春」が訪れるのは確か。それはわずか0.1℃ほどの上昇に過ぎないが、それとなく微かな温もりを感じる、「気配の春」が嬉しい「浅春」です。
◼️候のネクタイ
世界で1本 8cm幅レギュラータイ 黒地着物柄 KT10002B
¥9,000 (税別)
黒地に淡い色合いで松などが染められた日本的で上品な1本です。長さは146~150cm 大剣の幅は8cmと少し長めの細めでスタイリッシュなネクタイです。
◼️候の言葉
「東風(こち)」
東風とは、春風のこと。でも春風というのは南から吹く暖かい風のはずなのに、なぜ東風と呼ぶのでしょう?それはもともと七十二候が中国から渡ってきた歴であることの名残りだそう。中国で親しまれる陰陽五行思想で、春は東を司るから東風と呼ぶのだそう。
◼️旬の行事
「初午(はつうま)」
立春を過ぎて最初の午のひに、稲荷詣をする習わしが古来からありました。もともと田の神様を山から里へ迎え、豊作を祈る意味もあったとか。京都の伏見神社は祭で賑わい、神社の杉の小枝を験(しるし)の杉としていただくなども。地元のお稲荷さんにいちょっとお参りするのに縁起のいい日です。
◼️旬の魚介
『白魚(しらうお)」
◼️旬の野菜
「蕗の薹(ふきのとう)」
雪解けの土の中から顔をのぞかせる蕗の薹は、春一番の山菜です。若芽に蓄えられたエネルギーが、独特の香りや苦味となり、その間にこわばっていた体を目覚めさせ、新陳代謝を促します。つぼみが固く、葉が開いていないものを選ぶのがコツ。天ぷらや蕗味噌に。
◼️旬の果物
「デコポン 不知火(しらぬい)」
長崎県にある農林水産省果樹試験場において、1972年に清見と中野3号ポンカンの交配種として誕生したタンゴールです。温州みかんとオレンジの本来の品種名は生産を始めた地域にちなんで「不知火(しらぬひ」)」と呼ばれ、「デコポン」は登録商標となっています。「デコポン」は「不知火」の中で、糖度13度以上である事やクエン酸1.0以下など柑橘類のなかで唯一全国統一された基準「全国統一糖酸品質基準」を満たさなければ「デコポン」として出荷することができません。果実は200~280g程で、頭部がこぶのように出ています。これをデコと呼びます。 果皮はやや粗く、その割りに剥き易い。果肉は橙色で柔らかく、多汁です。ジョウノウも薄く、そのまま食べられます。基本的には基準で糖度13度以上、クエン酸1.0%以下と決まっているので、酸味が強すぎるものなどは無い事になっています。基準を満たしていないものや、JAに加盟していない生産者から出荷されたものは「不知火」として出荷されます。 @旬の食材百花
◼️旬の和菓子
築地の「うをがし銘茶」でいただいた梅のお菓子。
◼️候の木草花
「梅(うめ)」
百花の魁として、真っ先に桜、梅。東京の梅の名所として知られる湯島天満宮。写真は学問の神様で知られる菅原道真を祀る湯島天満宮にて撮ったもの。境内には、白梅を中心に約300本の梅が植えられています。1958(昭和33)年から60年以上続く梅まつりは例年、2月上旬から3月上旬にかけて開催。湯島天神白梅太鼓やおはやし、日本舞踊など、さまざまな催しが行われます。
◼️候の生物
「鶯(うぐいす)」
鶯のさえずりを聞くと、もう春だなと初音に耳を傾けます。早春に鳴くことから「春告鳥」とも言われる緑がかった褐色の鳥。4月には山に帰ります。古来より、「梅に鶯」と言って、春の兆しを愛でてきました。ホーホケキョと尾を揺るがして鳴き、ケキョケキョと続けて鳴くことを「鶯の谷渡り」と言います。
@日本野鳥の会より
文章一部 季節と自然のガイドブック、日本の七十二候を楽しむ より
写真一部 Wikipedia、tenki.jpより