”立夏” 当日(5/6)期間(5/6〜5/20)
立夏は新暦の5月6日頃で、太陽の黄経が45度を通過する日です。暦上の夏は、この日から立秋まで。木々の若葉はすっかり葉を広げ、森や林が清々しい緑に染まります。最も日照時間が長い夏至を前にした時節ですが、陽の明るさは既に夏本番。どんよりとした日の続く雨の季節を後に控えると思うと、晴れ晴れとしたエネルギッシュなこの頃の気候は、なおさら嬉しさを覚え、ことさら心地よく感じられます。太陽から降り注ぐ光は「夏立つ」頃でも、風は仲秋のような爽やかさで、暑からず寒からずの爽快な薫風が花や若葉の香りを乗せて運ぶ暖かな南風が吹きますが、それが少し強く吹くと茂る青葉は「青嵐(あおあらし)」に揉まれます。田植えも間近で、田水に入り、カエルの声が聞こえ始め、里の生き物が一気に賑わいをみせてきます。ミミズが地上に這い出る頃で、それらの小動物や昆虫を餌にする野鳥の多くが、この頃、産卵、有雛を盛んに行います。@季節と自然のガイドブック
カエルはさまざまな点で不思議なほど人間と似ていて尾がなく、後肢が前肢より大きいだけでも他の動物よりもぐっと人間に近いそうです。いわゆる平泳ぎという泳ぎ方が出来るのは、地球上で人間とカエルだけなんだとか。
そんな立夏の季節をスタイリッシュにネクタイとチーフで表現してみてはいかがでしょうか?
◼️候のネクタイとチーフ
◼️候の言葉
田水張る
田植え間近の頃、まだ土が出ている田んぼに、水を流し込んで水田にする作業を田水張ると言います。深く土の耕す田起こしをした後に水を張り、さらに苗を植えやすいように代掻きという水の底の土をかき混ぜる作業をします。これで田植えの用意が整った代田になります。下の写真は奈良の宇陀市へ旅した時の、田水を張った水田。カエルの鳴き声の動画を載せたかった〜
◼️候の食材
旬の魚介類は、まずは初夏の魚、イサキ。夏に向けて脂がのってきます。刺身・塩焼き、一夜干し、握り等、淡白な味と磯の香が楽しめます。
金目鯛も魚屋さんの店頭で一段と赤く存在感を増しています。大きいものほど脂のりがよくて美味。煮付けや塩焼き、刺身、しゃぶしゃぶ、カルパッチョなど。潮干狩りの季節も到来。あさりもお吸い物や味噌汁、酒蒸しやスパゲッティなどなど。
たけのこが生える頃です。写真のたけのこは、茶道教室の先生の茶室の露地に生えていたもの、小さくて可愛いたけのこでした。たけのこご飯を炊いてみました。炊いてよし、焼いてよし、蒸してもお刺身でも美味しいですね。
この季節の和菓子は、端午の節句の柏餅や粽。そのほかにも、ツツジや藤、菖蒲に杜若、牡丹や新緑などなど
◼️候の植物
桜の木が青葉になる頃、ツツジが一斉に咲き始め、街路樹など道を明るく照らしてくれます。水辺では杜若も凛とした立ち姿で咲きます。杜若と菖蒲、花菖蒲はよく似ていますが、この青紫の杜若が一番すっきりていて、好きです。国宝の尾形光琳の燕子花図屏風も花の時期に合わせて青山の根津美術館に公開されます。杜若と白のツツジは赤坂のニューオータニの日本庭園にて
下の写真は近所の小手鞠とツツジ、そして我が家の床の間の牡丹も、硬かった蕾が先日咲きました。
◼️候の生物
全長16.5cm。全体は赤味のある褐色で、背には黒色の縦斑があります。オスの顔は白と黒の模様で眉斑と頬線は白色で、襟は灰色です。メスは顔に黒色はほとんどなく、なんとなく薄い色に思われてしまいます。地鳴は「チチッ チチッ」と二声をだします。さえずりは木の頂とか電線とかフェンス上とか、高い場所で胸を張った姿勢で行うのが普通です。アジア大陸の中緯度、温帯に分布し、冬にはやや南へ渡ります。日本では屋久島以北に分布し、繁殖しています。平地から山地の草地、農耕地、牧場や林縁などに生息しています。@SUNTORYの愛鳥活動 @Wikipedia