”雨水” 当日(2/19)期間(2/19〜3/4)
雨水は新暦の2月18〜19日頃で、太陽の黄経が330度を通過する日。立春から数えて15日目にあたる。雨水は冬の間降り積もった雪や氷が東風により溶け出し、雪に変わり雨が降り出す頃で、一雨ごとに春めくのを感じるようになる。しとしとと降る幾らか温かみを帯びた雨水が草木を濡らし花蕾や葉芽の発育を促す。枯れ色の草木が次第に芽吹き始め、里山の風景がいきいきとした色を取り戻していきます。確か雨水の頃になると、太平洋側では雨日数が雪日数の2倍を超えるようになる、しかし、北海道ではまだ1割にも達せず、金沢、松江でようやく同数になり、雪国ではなお雪の日が多い。しかし、気温は徐々に高くなるので、北国でもようやく積雪量はピークとなる。東京の元旦の昼間の時間は9時間48分だが、雨水には11時間2分と1時間以上も増加する。ぐっと輝きを増した陽光に、風に揺らぐ景色が眩しい「風光る」季節となります。日脚の伸びだけでなく、日射しに一層の力強さを感じられるようになり、日当たりの畦に手を置いてみれば、頰をよぎる空気は冷たいのに、地面から漂う空気が意外に暖かいのに気がつく。陽の光にい気温を上昇させるほど強くなっていて、地面から陽炎が立ち始める頃でもある。風の弱い晴れ間、陽光が物体にあたると、表面温度が上がり、その付近の大気も暖められ、密度の小さくなった大気は浮力で上昇する。温まった大気と周りの冷たい大気は混ざり合い、密度の異なる大気が渦を起こす。この粗密な大気を通る風が屈折し、物体がゆらいで見えるのであり、地温と大気温の温度差が相対的に大きい初春の頃は、陽炎が発生しやすい。低気圧が日本海を北東に進む日、南風が強風や竜巻を起こし、温かな「春一番」となって吹き荒れる。春一番は、立春から春分の間に日本海で低気圧が発達し、東南東から西南西の8m/s以上の強風が初めて吹いて気温が上昇する現象を言う。
◼️旬のネクタイとチーフ
世界で数本 8cm幅レギュラータイ ストロベリーピンク無地 MU10009A
¥9,000 (税別)
こっくりとしたストロベリーピンクの中にはいろんな色が細かく入っていて深みがあります。長さは146~150cm 大剣の幅は8cmと少し長めの細めでスタイリッシュなネクタイです。
寒緋桜(カンヒザクラ)河津桜(カワヅザクラ)染井吉野(ソメイヨシノ)と、早咲きの桜が咲き始めて色の少なかった早春に彩りが加わります。紅梅に桃、桜など早春の花々のような桃色のネクタイで春を楽しんで見ませんか?
◼️旬の言葉
「霞と霧(かすみときり)」
薄ぼんやりとたなびく霧(きり)と、目の前に深く立ち込める霞(かすみ)。春には霞(かすみ)と言い、秋には霧(きり)と呼び分けます。そして夜は朧(おぼろ)。
写真@tenki.jp
◼️旬の行事
「野焼き(のやき)」
春先、晴天で風のない日に火を放って枯れ草を焼き払う、野焼き。灰が馬や牛の肥料となる草の成長を促し、わらびやぜんまいなどの発育を助ける肥料にもなります。奈良の若草山、京都の大原、山口の苔台など全国で行われる春野の風物詩。
◼️旬の魚介
「蛤(はまぐり)」
ひな祭りや結婚式にかかせない蛤。この貝の殻のかみ合わせが、対のもの以外は合わないことから夫婦和合の象徴とされ、慶事の食材になりました。旬は春ですが、冬も美味。左右の貝に絵を描き、貝を合わせて当てる、貝合わせなどの遊びが平安時代から行われていました。酒蒸しや煮貝は絶品。
◼️旬の野菜
「菜花(なばな)」
葉は柔らかく緑が鮮やかな菜花は、春の訪れを告げる旬の緑黄色野菜。花ひらく前の蕾に含まれるビタミンCや鉄分、カルシウムなどの栄養豊富。ほろ苦さが体の免疫力を高め、気持ちを和らげます。
◼️旬の果物
「苺(いちご)」
イチゴは赤い愛らしい姿をしていますが、この食べている部分、実は果実ではないとか。この部分は花托の発達した花の一部で、本当の果実はその周りにある胡麻の様な粒粒一つ一つが果実なんだとか。今日では、イチゴがもっとも店頭を飾るのは12月後半から2月位にかけてですが、本来路地物の旬は3月~4月くらいの春後半。皆さんが早く食べたい、使いたいという欲求に応えるべく、農家の方たちの努力によりハウス栽培の技術や品種改良がなされ、どんどん早くなってきました。今ではほとんどのイチゴが促成栽培されるようになっています。とは言っても今でも4月旬の露地物は安く、しかも甘さが強く、おいしい物が多いです。しかし、気温が高いせいか痛みが速いようです。
約90%が水分であり、糖質が約10%、タンパク質、食物繊維が約1%、総カロリーは100gで35kcal。イチゴにはキシリトールが約350mgと豊富に含まれ、アスコルビン酸(ビタミンC)も豊富。
◼️旬の和菓子
「鶯餅(うぐいすモチ)」
愛らしい鶯を思わせる形で、御膳餡を包んだ求肥の両端をつまみ、青きな粉をまぶして鶯の姿や羽色を表した、春ならではの趣あるお菓子です
◼️候の木草花
「椿(つばき)」
椿(つばき)は日本を代表する花木で、海外でも近年非常に人気の高い樹木です。椿(つばき)は日本の書物、万葉集に記述があるほか、縄文時代の遺跡からも椿の種などが発見されており歴史の古い樹木です。常緑高木で照葉を一年中楽しめ、昔から盛んに園芸品種の作出が行われ、花色、花形、葉の形など多様な品種が栽培されています。特に花の少ない冬に見事な美しい花を咲かせることから、茶花(ちゃばな)の中でも格の高い花で「茶花の女王」とも称されます。また、その種子から採られる「椿油」は髪や肌に良いことから様々な化粧品に用いられています。椿(つばき)の木材は強度が高く質が均一であることから、印鑑や漆器、彫刻の材料として用いられており文化的にも重要な樹木の一つです。椿と似ているサザンカ(山茶花)の葉はツバキに比べて小さく、葉の縁にはギザギザがあり、葉に厚みがあります。枝には毛が生えています。サザンカ(山茶花)の開花期は10~4月の寒い時期です。花は一重咲きが多いですが、八重咲きもあります。サザンカ(山茶花)の花は、雄しべがツバキの花のように筒状にはならず、花も平たいのが特徴です。 サザンカ(山茶花) は花首からぼとりと散るツバキと異なり、花びらが一枚ずつ散っていきます。写真は椿。
◼️候の生き物
「メジロ」
全長11.5cm。日本では全国の平地から山地の林にすんでいます。西南日本の常緑広葉樹林に多く、北海道では少ない鳥。市街地の庭や公園にもいます。特徴は、目のまわりの白いフチドリ(これも短い羽毛です)。からだのあざやかな黄緑色から、ウグイスと間違える人もいます。市販のウグイス餅のキナコがメジロのからだに似ている、というややこしいことも、その原因になっているのでしょうか。ウグイスはやぶの中にいて、なかなか姿を見せてくれませんが、メジロは椿などの花の蜜が好き(舌が人の使う筆のようになっており、花蜜にさし込んで舌の先に含ませるようにして食べています)で、よく私たちの目の前にあらわれてくれます。
写真@生き物係
一部文章@季節と自然のガイドブック、日本の七十二候を楽しむ