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【24の季節とネクタイ】10/8~10/23頃は二十四節気『寒露(かんろ)』露が冷たく感じられてくる頃。日が傾いたと思ったら、あっという間に空が茜色に染まり日が沈むという意味の「釣瓶落とし」雁が北から渡る頃の北風を「雁渡し」菊花開き金木犀香る。栗に柿、青魚など。

 ”寒露”  当日(10/8)期間(10/8〜10/23)

寒露は新暦の10月8日頃で、太陽の黄経が195度を通過する日です。晩秋となり、朝晩は一層冷え込み、葉の露も寒々しく見える頃。9月中旬から続く秋の長雨が10月上旬頃まで残ることがあり、「秋露」とも呼ばれる。真夏の暑さの主役の太平洋高気圧が南へ退き、変わって大陸の冷たい高気圧が日本海や北日本方面に張り出してくる。この夏の空気と秋の空気が、南下したり北上したりと鬩ぎ合うあたりで、大気の状態が不安定となり、秋雨前線が発生する仕組みで、梅雨のない北海道でも秋の雨が降る。台風発生期と重なるため、大災害になったりする。一雨ごとに秋が深まりゆく。10月中旬になると前線は南に下り、日本列島は北からの移動性高気圧に覆われることが多くなり、特に帯状の高気圧が日本を覆うと秋らしい晴れ間が広がる秋日和となる。しかしこの周期的にやってくる移動性高気圧の後には低気圧が控えていて、「男(女)心と秋の空」の例えのように、数日の晴れの後には天気が崩れてしまう。里に渡り鳥の声が聞こえるようになると、そろそろ菊が開花する。金木犀(キンモクセイ)も香る頃。

◼️旬のネクタイとチーフ

 

正絹江戸鮫小紋 黒地に赤茶色の麗しい8cm幅でギュラーネクタイはこちら

◼️旬の言葉

「こおろぎかキリギリスか」

寒露の末候は「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」で、この候の「蟋蟀」は、こおろぎかきりぎりすか?諸説あり、どちらとも定かでないようです。こおろぎの鳴き声の風情は、早くも万葉集に歌われていたとか。また、きりぎりすは別名を機織り虫とも呼ばれるそう。由来は、鳴き声がギーッチョン、ギーッチョンと機織りのように聞こえるから。秋が深まり、野を賑わせていたはずのキリギリスやコオロギが、明かりや暖かさに惹かれてなのか、人の住まいにこっそりと近づく様を想像すると微笑ますく思えます。

緑色がキリギリス 焦げ茶色がエンマコロロギ@WIkipedia

◼️旬の行事

「神嘗祭(かんなめさい)」

五穀豊穣に感謝して、その年にとれたコメの初穂を天照大神に奉る伊勢神宮の祭りが神嘗祭です。神嘗とは、神の饗から来た言葉とか。饗とは、食事でもてなすという意味。

@伊勢神宮

 

◼️旬の魚介

「鯖(さば)」

塩焼き、みそ煮、しめ鯖、刺身・・・脂ののった鯖は、味わい方様々。秋鯖と呼ばれる通り、旬は秋から冬にかけて。国産の真鯖は希少で、お店に並ぶのは多くがガイセイヨウサバだそう。青魚の王様と言われるほど栄養豊富で、さばの脂は血液をサラサラにしてくれます。傷みやすいので、選ぶときは身が硬く、青光りしている新鮮なものを。

マサバ@市場魚介類図鑑

◼️旬の野菜

「しめじ」

「香り松茸、味しめじ」の言葉通り、しめじは旨味に満ちています。ホンシメジは、広葉樹やアカマツなどの林に自生する野生種のこと。よく出回っているのは、ブナシメジで種類が違います。また、しめじの名前でお店に並ぶもののほとんどが、ヒラタケの一種。野趣あふれる、ホンシメジは年々希少になっているとか。ホンシメジの旬は9月〜10月。

 

◼️旬の果物

「栗(くり)」

日本に限らず古来より栗は、身近な食物でした。旬は9月〜10月。多く出回っているのはニホングリ。また天津甘栗の中国栗や、マロングラッセに使われるヨーロッパ栗などがあります。栗に含まれるビタミンCは、豊富なデンプン質に守られて、加熱しても壊れないそう。鶏肉や里芋と食べると、疲労回復に。

 

くり@日本気象協会

◼️旬の和菓子

「月下の宴」虎屋製 10月9〜11日限定

十五夜の時期と、十三夜の時期限定で発売されるこの薯蕷製、白小倉餡入りの生菓子は、月見にちなんでおつくりした薯蕷饅頭です。緑と黄のにおい(色差し)と焼き印で、草むらから立ちあがって月を愛(め)でる兎を表現しました。説明文一部@虎屋公式サイト

◼️候の木草花

「ななかまど」

山で見かけることも、北国の街路樹として出会うこともある、ななかまど。初夏に枝先に白い小花を咲かせ、秋には紅葉し、真っ赤な丸い実が房になって実ります。雪の降る頃には、白に赤い実の色が際立ちます。七度竃に入れても燃え残るほど、燃えにくい木の例えから、その名がついたと言います。

葉が落ち、雪が積もっても、ナナカマドの実は腐らずに赤いままです。白い雪に映える赤い実。秋になると、シベリアなどから北海道に渡り鳥がやってきます。北海道は、この地で冬を過ごす鳥以外にも、本州に渡る鳥たちの中継地点となるので、実にさまざまな種類の渡り鳥が見られます。真冬になって、虫や木の実がなくなってくると、腐らないナナカマドは鳥の貴重な食料になります。スズメやカラスも食べにきます。

ななかまど@日本気象協会

◼️候の生き物

「真鶴(まなづる)」

冬になると、中国の北の地方やモンゴルから日本に渡ってくる真鶴(まなづる)。頭からのど、首の後ろにかけて白い羽毛で覆われ、翼を広げると2メートルほどになります。

文(一部)@季節と自然のガイドブック @日本の七十二節を楽しむ

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