”啓蟄” 当日(3/55)期間(3/5〜3/19)
啓蟄は新暦の3月5〜6日頃で、太陽の黄経が345度を通過する日。立春から1ヶ月を過ぎ、日脚がかなり伸びている。寒さの底をようやく抜け、気温はやっと上昇に転じ始める。春の遅い中部の山奥でも、氷点下の日は去り、ようやく雪解けの季節を迎える。土中に身を潜めて越冬していたカエル、トカゲ、昆虫などの蟄(巣篭もり虫)が、春の気配に目を覚まし、土の戸を啓(ひら)き這い出てくる頃。日平均気温が10℃以上にいなれば気の早い小動物が活動を始め、穏やかに晴れた日は、越冬から目覚めたチョウがタンポポで吸蜜したり、翅(はね)を広げて日光浴する姿も見られる。しかし、啓蟄の頃に野外で虫の姿を見かける機会はまだまだ少ない。ただ、近年の温暖化は虫たちの目覚めを早めているのは確かで、1月のうちに羽化したモンシロチョウが飛んだり、冬田の畦で日光浴するシマヘビに出会ったりして驚かされる。古くは、春雷がひときわ大きく鳴り響く頃で、その音に虫が驚き目を覚ますのだとも信じられ、その雷を「虫出しの雷」と呼ぶ所もあった。しかし、この時期は上空の寒気も弱まることから、統計てっきには一年で最も落雷日数の少ない時期。長い冬の間、雷の音も絶えていたから、久々の仲春の雷音が新鮮に聞こえるということなのだろう。動き出すのは、地中の虫ばかりではなく、上空に黄褐色の微塵が飛び交う季節。1つは中国大陸から押し寄せる黄砂。もう1つはスギ花粉。九州や四国では2月上旬から、関東では2月下旬から、東北地方では3月に入ると飛散が始まる。5月末まで花粉症の人には辛い季節は続く。衰えた寒気団と、南から勢力を伸ばしてきた春の暖気団とが、日本海付近で衝突して温帯低気圧が発達して起こるのが春嵐。3月は寒流と暖流が入り乱れ、天気が安定しない季節。
◼️旬のネクタイとチーフ
世界で数本 8cm幅レギュラータイ ストロベリーピンク無地 MU10009A
¥9,000 (税別)
こっくりとしたストロベリーピンクの中にはいろんな色が細かく入っていて深みがあります。長さは146~150cm 大剣の幅は8cmと少し長めの細めでスタイリッシュなネクタイです。
寒緋桜(カンヒザクラ)河津桜(カワヅザクラ)染井吉野(ソメイヨシノ)と、早咲きの桜が咲き始めて色の少なかった早春に彩りが加わります。紅梅に桃、桜など早春の花々のような桃色のネクタイで春を楽しんで見ませんか?
◼️旬の言葉
「霞と霧(かすみときり)」
薄ぼんやりとたなびく霧(きり)と、目の前に深く立ち込める霞(かすみ)。春には霞(かすみ)と言い、秋には霧(きり)と呼び分けます。そして夜は朧(おぼろ)。
写真@tenki.jp
◼️旬の行事
「野焼き(のやき)」
春先、晴天で風のない日に火を放って枯れ草を焼き払う、野焼き。灰が馬や牛の肥料となる草の成長を促し、わらびやぜんまいなどの発育を助ける肥料にもなります。奈良の若草山、京都の大原、山口の苔台など全国で行われる春野の風物詩。
◼️旬の魚介
「蛤(はまぐり)」
ひな祭りや結婚式にかかせない蛤。この貝の殻のかみ合わせが、対のもの以外は合わないことから夫婦和合の象徴とされ、慶事の食材になりました。旬は春ですが、冬も美味。左右の貝に絵を描き、貝を合わせて当てる、貝合わせなどの遊びが平安時代から行われていました。酒蒸しや煮貝は絶品。
◼️旬の野菜
「菜花(なばな)」
葉は柔らかく緑が鮮やかな菜花は、春の訪れを告げる旬の緑黄色野菜。花ひらく前の蕾に含まれるビタミンCや鉄分、カルシウムなどの栄養豊富。ほろ苦さが体の免疫力を高め、気持ちを和らげます。
◼️旬の果物
「苺(いちご)」
イチゴは赤い愛らしい姿をしていますが、この食べている部分、実は果実ではないとか。この部分は花托の発達した花の一部で、本当の果実はその周りにある胡麻の様な粒粒一つ一つが果実なんだとか。今日では、イチゴがもっとも店頭を飾るのは12月後半から2月位にかけてですが、本来路地物の旬は3月~4月くらいの春後半。皆さんが早く食べたい、使いたいという欲求に応えるべく、農家の方たちの努力によりハウス栽培の技術や品種改良がなされ、どんどん早くなってきました。今ではほとんどのイチゴが促成栽培されるようになっています。とは言っても今でも4月旬の露地物は安く、しかも甘さが強く、おいしい物が多いです。しかし、気温が高いせいか痛みが速いようです。
約90%が水分であり、糖質が約10%、タンパク質、食物繊維が約1%、総カロリーは100gで35kcal。イチゴにはキシリトールが約350mgと豊富に含まれ、アスコルビン酸(ビタミンC)も豊富。
◼️旬の和菓子
「鶯餅(うぐいすモチ)」
愛らしい鶯を思わせる形で、御膳餡を包んだ求肥の両端をつまみ、青きな粉をまぶして鶯の姿や羽色を表した、春ならではの趣あるお菓子です
◼️候の木草花
「椿(つばき)」
椿(つばき)は日本を代表する花木で、海外でも近年非常に人気の高い樹木です。椿(つばき)は日本の書物、万葉集に記述があるほか、縄文時代の遺跡からも椿の種などが発見されており歴史の古い樹木です。常緑高木で照葉を一年中楽しめ、昔から盛んに園芸品種の作出が行われ、花色、花形、葉の形など多様な品種が栽培されています。特に花の少ない冬に見事な美しい花を咲かせることから、茶花(ちゃばな)の中でも格の高い花で「茶花の女王」とも称されます。また、その種子から採られる「椿油」は髪や肌に良いことから様々な化粧品に用いられています。椿(つばき)の木材は強度が高く質が均一であることから、印鑑や漆器、彫刻の材料として用いられており文化的にも重要な樹木の一つです。椿と似ているサザンカ(山茶花)の葉はツバキに比べて小さく、葉の縁にはギザギザがあり、葉に厚みがあります。枝には毛が生えています。サザンカ(山茶花)の開花期は10~4月の寒い時期です。花は一重咲きが多いですが、八重咲きもあります。サザンカ(山茶花)の花は、雄しべがツバキの花のように筒状にはならず、花も平たいのが特徴です。 サザンカ(山茶花) は花首からぼとりと散るツバキと異なり、花びらが一枚ずつ散っていきます。写真は椿。
◼️候の生き物
「メジロ」
全長11.5cm。日本では全国の平地から山地の林にすんでいます。西南日本の常緑広葉樹林に多く、北海道では少ない鳥。市街地の庭や公園にもいます。特徴は、目のまわりの白いフチドリ(これも短い羽毛です)。からだのあざやかな黄緑色から、ウグイスと間違える人もいます。市販のウグイス餅のキナコがメジロのからだに似ている、というややこしいことも、その原因になっているのでしょうか。ウグイスはやぶの中にいて、なかなか姿を見せてくれませんが、メジロは椿などの花の蜜が好き(舌が人の使う筆のようになっており、花蜜にさし込んで舌の先に含ませるようにして食べています)で、よく私たちの目の前にあらわれてくれます。
写真@生き物係
一部文章@季節と自然のガイドブック、日本の七十二候を楽しむ
立春からひと月を過ぎ、日脚がかなり伸びて明るい。土中に身を潜めて越冬していたカエル、トカゲ、昆虫などの蟄(巣篭もり虫)が春の気配を感じて目を覚まし、土の戸を啓いて(ひらいて)這い出てくるころ。
上空には黄褐色の中国からの黄砂の微塵が飛び交い、スギ花粉も九州で2月ぐらいから、関東で2月下旬、東北で3月と飛散シーズンが始まり、5月末ぐらいまで花粉症の人には辛い季節。衰えた冬の寒気団と勢力を伸ばす春の暖気団が日本海付近で衝突して温帯低気圧を発生させて、春嵐が起こる。3月は寒流と暖流が入り乱れ、天気が安定しない。
啓蟄の期間の七十二候は以下の通り。(Wikipediaより)
- 初候
- 蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく):冬籠りの虫が出て来る(日本)
- 桃始華(もも はじめて はなさく):桃の花が咲き始める(中国)
- 次候
- 桃始笑(もも はじめて わらう):桃の花が咲き始める(日本)
- 倉庚鳴(そうこう なく):山里で鶯が鳴き始める(中国)
- 末候
- 菜虫化蝶(なむし ちょうと けす):青虫が羽化して紋白蝶になる(日本)
- 鷹化為鳩(たか けして はとと なる):鷹が郭公に姿を変える(中国)
一雨ごとに暖かい日が訪れて、寒い日もあったりで、だんだん暖かくなり、木々には、梅、桃、桜と、景色が色づいてきますね。
春になると、芽吹く植物。そんな若芽のような色合いがこの季節にぴったりです。
さより@大阪市中央卸売市場 あおやぎ@コトバンク
早くも木蓮が咲いていました@豊洲 先日ワイン会では、海老しんじょうを桜餅仕立てにして椀ものででてきました。この桜餅は関東風。関東は小麦粉の皮に色付け、関西は白い道明寺製。
旬の食材はいろいろありますが、ワラビにゼンマイ、新玉ねぎ、タケノコ。さよりとか青柳とか。おいしい季節。
木の芽いろいろ。大地からはわれわれ人間が生きていくのに頂ける命がいろいろ芽吹きます。スミレ、芝桜、桃、木蓮など次々と
やまとしじみという蝶。自然界はなんと美しく。芽吹き色のネクタイで春を表現してみてはいかがですか。
やまとしじみ@東京にそだつホタル