立春の期間の七十二候は以下のとおり。
- ▪️初候
- 東風解凍(はるかぜ こおりを とく):東風が厚い氷を解かし始める(日本・中国)
- ▪️次候
- 黄鶯睍睆(うぐいす なく):鶯が山里で鳴き始める(日本)
- 蟄虫始振(ちっちゅう はじめて ふるう):冬籠りの虫が動き始める(中国)
- ▪️末候
- 魚上氷(うお こおりを のぼる):割れた氷の間から魚が飛び出る(日本・中国)
- 歴上ではこの日から立夏の前日までが春。小寒から大寒までの「寒の内」に別れを告げ、寒が明ける。「春立つ」とは言え、現実には雪が最も深く積もり、寒さの極みの頃で、実感はなお晩冬。帰宅には、札幌雪祭りや秋田県横手のかまくら、蔵王お樹氷祭りなどの行われる時期。
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黒地に淡い色合いで松などが染められた日本的で上品な1本です。長さは146~150cm 大剣の幅は8cmと少し長めの細めでスタイリッシュなネクタイです。
写真は白梅。「春立つ」とは言え、なお漂う寒気。その冷気を押し除けるように輝き始める朝の光。その微かな温もりに、ウメの花弁が白磁に負けぬ白さを放ち、綻んでゆきます。ウメの開花日の平年値は、那覇1月15日、鹿児島1月31日、大阪2月10日、名古屋2月2日、東京1月26日、仙台2月27日、札幌5月1日。南から北へと4ヶ月に渡って咲き進見ます。白梅が先んじ、紅梅が続きます。
東京のツバキの開花日の平年値は2月5日。まさに立春の花と言えます。仙台は3月10日、名古屋が2月21日、大阪は2月2日、福岡は1月30日。いずれの場所でも、昆虫が本格的に活動する時期にはまだ早すぎる。花粉の媒介は昆虫ではなく、メジロやヒヨドリの野鳥がその役を担っている。ツバキは日本で数少ない鳥媒花。
冬魚はそろそろ名残惜しくなる季節。白魚の軍艦で、その味をかみしめて。甘エビもおいしい季節。
若布(わかめ)は古代から食されており、芽株、茎など全ての部分が食べられる。旬のこの時期はぜひ生で。さっと湯に通すと茶色が鮮やかな緑に変わり、刺身や和え物にすれば春らしい一品に。葉牛蒡(はごぼう)は関西で春を告げる野菜としてお馴染み。根、葉、茎の全てを食べることができます。シャキシャキとした歯ごたえが心地よい茎は和え物や天ぷらに。
立春の頃、なお枯れ草の浅春の野に、甘い野鳥の囀りが響くようになる。梅に鶯。鶯餅と、鶯色のポケットチーフで新春を感じてみては。鶯餅@TOMIZ 富澤商店 めじろと梅@生き物係