”清明” 当日(4/5)期間(4/5〜4/19)
清明は新暦の4月4日か5日頃で、太陽の黄経が15度を通過する日です。また、次の4月20日の穀雨の前日までの期間も清明と言う。清明は「清浄明潔」の略で、「万物が清らかで明るく生き生きと見える」意。この頃の陽の光は8月下旬から9月上旬に相当する明るさで、気温は晩秋ほどの清涼さ。山は木々の若葉が薄緑に萌え、ミツバツツジの花が咲き始め、里の桜は花盛り。満開のソメイヨシノの下で花見の宴も盛んなこの頃、寒冷前線を伴った低気圧と移動性高気圧が日本付近を次々に通り過ぎる。春爛漫の陽気も束の間、突然「花冷え」の寒波が襲っったりする。移動性低気圧の前面の巻層雲の薄雲や高層雲のおぼろ雲が広がれば、空は鬱陶しく気だるい「桜雲」「花影」となり、雁や鴨たちはその「鳥曇」の空を北の地に向かって渡去していく。1日の気温差も最も大きいのが4月。
そんな清明の季節をスタイリッシュにネクタイとチーフで表現してみてはいかがでしょうか?
◼️候のネクタイとチーフ
◼️候の和歌
「山桜 霞の間より ほのかにも 見てし人こそ 恋しかりけれ」 紀貫之
(山桜が霞の間から僅かに見えた時のように、ほのかに見た貴方の姿を恋しく思います。)
山に咲く山桜は、字のごとく、山に咲き、葉と花が同時に咲きます。春の霞にけぶる山間に僅かに見えた山桜に想いを寄せる人を見る貫之。里に一気に咲き誇るソメイヨシノでは全く違う歌が出来そう。。
◼️候の食材
魚介は、初ガツオをたたきでいかがですか? ホタルイカの沖漬けも日本酒と。
野菜は、里山でとれる山菜の色々。左はたらの芽。天ぷらが美味しい。右のうるいはエグミが少ないので、生でも美味。サラダや和え物に。
白アスパラもソラマメも季節到来。
果物は、春の定番、いちご。品種もお値段も様々ですね。
◼️候の植物
色々な草花が花を咲かせる春。写真は近所の雪柳。近くにはソメイヨシノや枝垂れ桜、日向水木、たんぽぽなどが咲いています。右は貝母。楚々としたユリ科の草花。
◼️候の生物
日本で越冬した雁は北へ渡り、ツバメが南からやってきて、巣作りに励みます。「鳥雲」(とりぐもり)は、ガンなどの鳥が北に帰る頃の曇り空のこと。気圧の谷や低気圧が通過すると、南の海上から水蒸気を含んだ気流が流入し、巻層雲や高層雲ができやすくなり、曇り空となる。また、鳥の群れが羽ばたく羽音が、風の鳴るように聞こえ、「鳥風」(とりかぜ)と呼ばれます。