”処暑” 当日(8/23)期間(8/23〜9/7)
大暑は新暦の8月23日頃で、太陽の黄経が150度を通過する日です。「暑さがようやくおさまる頃」の意。東京の最高気温の平均値は、8月中旬までは31℃を超えているが、9月上旬から29℃に下がり、寝苦しい熱帯夜に悩まされることが少なくなる。未だ気温が高いといえ、二十四節気の暦通りに暑さが峠を超えるのは確かである。萩やススキの開花やアキアカネの初見日も全国でこの頃。大正12年9月1日に起きた関東大震災。この日は防災の日で、この頃、台風災害も多いので注意が必要な頃。
◼️旬のネクタイとチーフ
涼やかさの中に秋の気配。艶やかでスタイリッシュな紗綾形文字模様のネクタイはこちら
◼️旬の言葉
「二百十日(にひゃくとおか)」
二百十日は雑節の一つで、立春から数えて二百十日目。台風がやってくる日とされています。八朔や二百十日と共に、嵐の来る農家の三大厄日。稲の収穫の頃に台風が来ては大変と、暦には注意を呼びかけます。新暦では九月一日か二日ごろ。富山市のおわら風の盆など、各地で作物の無事を祈る風鎮めの祭が行われます。
◼️旬の行事
「伊奈の綱火(いなのつなび)」
空中に張り巡らせた綱の上で、花火を仕掛けた人形や船を操って芝居を演じるのが、伊奈の綱火。最後には、花火に点火するという趣向で、国指定重要無形民俗文化財です。茨城県つくばみらい市の祭で二流派により開催され、八月二十三日は高岡愛宕神社の高岡流、二十四日は小張愛宕神社の小張松下流。
@つくばみらい市観光協会
◼️旬の魚介
「かさご」
トゲだらけの見た目と裏腹に、かさごは上品な味わいの白身魚。旬は夏。刺身にしても焼いても煮ても美味な上に、塩焼きの残り身に暑い湯をかけて骨湯(こつゆ)にしたり、アラで出しをとって鍋物やみそ汁にしたり、1尾で二度も三度も楽しめます。
@SATO3
◼️旬の野菜
「すだち」
酸味が強すぎず、さっぱり爽やかなすだち。旬は8月、9月。特産は徳島で鍋物によし、焼き魚によしの、食欲を誘う香りで、ビタミンCもクエン酸も豊富で、肌の美容にもGOOD。疲労回復や風邪の予防にも一役買います。豚肉や鰯、さんまと特に好相性。また、すだちの優しい香りはポン酢にもよく合います。すだちの果汁を絞って布で超したら、しょうゆと1対1で混ぜ合わせ、お酢とみりんを少々加えると、自家製ポン酢の出来上がり。私はすだち蕎麦が大好きです。汁も全て飲み干します(笑)
◼️旬の果物
「(無花果)いちじく」
江戸時代に入ってきたといういちじくは、初めは薬用だったそう。旬は八月の終わりから十月にかけて。実の中に咲かせる白い花はm、外から見えず、花のない果実という名前に。
◼️旬の和菓子
残暑厳しいこの頃、衣類と一緒で和菓子も難しい。これは1ヶ月遅いかな。加賀もなか種と中は錦玉ゼリー。5色の折り紙がついていて、とても涼やかで可愛い。
◼️候の木草花
「きんえのころ」
猫じゃらしの名前で親しまれているエノコログサの一種に、きんえのころがあります。えのころ、とは子犬のしっぽのようだからついた名前。秋の日が金色の穂にあたり、風に揺れる野は、懐かしい子供の頃の遊び場。
@=sasa=
◼️候の生き物
「まつむし」
チンチロリンと鳴く声が、歌にも謳われるまつむし。すずむしと並んで、秋に鳴く代表的な虫です。平安の頃、山野で虫を捕ってきて、鳴き声を楽しむ虫選(むしえらみ)や、飼っている虫の鳴き声を互いに競い合う虫合(むしあわせ)などの遊びがありました。私も捕ってきて聞きたいな。蝉は聞こえるんだけどな。
写真@北摂の生き物
文(一部)@季節と自然のガイドブック